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ラグビー部:東北復興高校ラグビー交流会2023に参加

2023年04月18日(火) |クラブだよりラグビー部体育系

令和5年4月1日~3日まで岩手県釜石市釜石鵜住居スタジアム、根浜シーサイド天然芝広場グランドにて行われた東北復興高校ラグビー交流会2023に参加しました。

東日本大震災地震津波での釜石市の死者行方不明者は約1200人、そのうち鵜住居地区では、約半数の600名近くにのぼる甚大な津波被害がありましたが、防災教育、また地域のお年寄りの経験からくる注意のお陰で、小中学校にいた生徒児童は全員がたすかりました。しかし、その家族、親族、知り合いと、多くの方が尊い命を失いました。その深い悲しみから立ち上がり、街は復興の歩みを始めました。そして2019年ラグビーワールドカップ日本大会。鵜住居地区「釜石の奇跡」の小中学校跡地に完成した釜石鵜住居復興スタジアムが、その試合会場となりました。このスタジアムは、「世界最高のスタジアムトップ20」に選ばれた場所ですが、それ以上に東北復興創世のシンボルとなりました。東日本大震災から12年が経過し、住宅道路など基盤整備の復旧は一定の目途が見えてきたものの、市民の心の中では、「復興」まではまだまだと感じる方も多く、ラグビーなどのスポーツの振興による心身の復興が望まれています。

この東北復興高校ラグビー交流会2023の意義を胸に、本校ラグビー部一同、心して、参加させていただきました。

《参加校》
天理高、常翔学園高、東福岡高、札幌山の手高、慶應義塾高、桐蔭学園高、國學院栃木高、仙台育英高、福島合同チーム、黒沢尻工高、秋田工高、青森山田高(12校) 

《スケジュール》
3月  事前学習(東日本大震災について)
4/1 午後 交流戦 夜夕食を兼ねた交流会
4/2 午前 交流戦 
    昼 (防災学習:釜石の奇跡・語り部の話を聴く) 
    午後 交流戦
4/3 午前(鵜住居地区 いのちをつなぐ未来館)見学 
       選抜チームによる交流戦 
    午後(陸前高田市高田松原跡の奇跡の一本松)見学

【参加選手のコメント】

私は東北遠征に行き、東日本大震災について話を聞かせていただきました。実際にどのくらいの波が押し寄せてきたのか、何人の人が犠牲になってしまったのかなど、私が知らなかったことを知ることが出来ました。その話の中で私が1番印象に残っているのは、奇跡の一本松のことです。津波で約7万本の松がなぎ倒される中、唯一、荒波に耐えてまっすぐ立ち残った奇跡の一本松。私はこの奇跡の一本松を見て感動しました。私も奇跡の一本松のように、何があっても挫けず頑張りつづけたいと思えてきて、大きな力を貰ったように感じました。 (3年 竹村友一さん)

(奇跡の一本松と傍にある鉄筋コンクリートの建物)

私が1番印象に残ったことは、寮での事前学習の時に見た津波や火事の映像です。津波によって、家は流され、火事も起きたりと、そこら中が地獄の様な光景になっていました。そして、当たり前と思っていた日常が激変し、その日常を取り戻すことは困難になってしまったのです。そして今後、同じような災害が起きた時には、被害を最小限に抑える対策をしないといけないので、防災学習を通してその心構えをすることが重要だと感じました。(3年 水流夏楓さん)

(防災学習:語り部の話に聴き入る選手たち)

まず私が東北遠征に行って印象に残っていることは、いのちをつなぐ未来館で聞いた話です。釜石市防災市民憲章に、「備える、逃げる、戻らない、語り継ぐ」と言う言葉があります。そこで聞いたのが、「逃げることは簡単そうに見えて実は難しい」と言うことでした。周りに人がいるし大丈夫だろうという考えが先行し、津波で命を落とした人もいると思います。釜石の奇跡は、小中学生たちが、教えてもらった正しい行動を実行したことで、たすかったと聞きます。
今の自分はどうかと考えてみると、周りに流されて自分ひとりですべき行動をすることができていない部分もあると思います。ラグビーはチームスポーツで、一人の行動がチームに良くも悪くも影響するので、自分が周りに流されず、チームをより良い方向に向けることができるようにこれから頑張りたいと思います。 (3年 紙谷寛太さん)

(いのちをつなぐ未来館見学の様子)

ここ釜石市は、津波による震災の被害がとても大きかったと聞いています。近くの建物に津波到達の高さの印があり、その高さに驚くとともに、その被害がとても大きかったのだろうということを実感しました。そのような甚大な被害を受けた中で、前向きに復興を取り組む釜石の方の努力の賜物があのスタジアムなのだと思います。また、今回の交流会の中で、地元東北の方々の力強く復興されている姿をみて、またその思いを聞いて、自分たちも改めてラグビーに対してもっと努力してひたむきに取り組みたいと強く思いました。私は、今回この交流会に来ることができてとても良かったと思いました。今回、招待していただき、本当にありがとうございました。(3年 内田 涼さん)

(選抜チーム交流大会を終えて)

我々は、ラグビーというスポーツを通して、仲間のため、チームのために身体を張ってタックルし、身体を張ってボールをつなぎ、日本一という大きな目標にトライしています。今回この交流会にて心打たれる素晴らしい機会を得て、非常に大きな有形無形の力をいただいたと感じ、部員スタッフ一同心から感謝しています。さらには、この機会を我々の通り方を見つめなおすきっかけとし、今までにもまして、ひたむきにラグビーに取り組んでいきたいと思います。(部長 後藤和男)

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